OUTONEDISC PRESENTS「FUCK AND THE TOWN」@Shibuya O-WEST

http://www3.tky.3web.ne.jp/~gamakazz/kishino/info/index.html
4時半過ぎ整理券を取りに行って435/500番。結構きわどいもんだ。
イシバシ楽器でドラム叩いたり鍵盤弾いたり。
黒人が強靭なグルーヴを叩き出していた。
その後レコファン覗いたりで暇つぶし。
6時半開場で50分ぐらいに入れたかな。


ウリチパン郡。
音はmyspaceで以前ちょい聴いたのみ。
うーん鍵盤が女性二人でこれだけハードなことをやってるのが凄い。(なんか遠目には子持ち主婦やってそうな年齢に見えてしまって、どういうキャリア積んできたんだろう、と思ったがプロフィールを見てみると結構若いようだった。失礼。)
彼らってどういうルーツでどういう分類なのだ?
80年代日本ニューウェーブ?ってもチャクラぐらいしかわからんのだが、似たドタバタ感を感じる。


相対性理論
新譜はそのうち借りる。ってかシフォン主義も持ってない。もっぱらmyspaceで聴いていた頃から進歩していない。
ライブは渋谷クワトロに次いで2度目。
前回PAが悪く不満だったが今回は知らぬ曲も多しで新鮮でよかった。
スラップ爆裂のダンスチューンが印象に残っている。
ところでジャケに「ハイファイアナトミア」とありますところ、実はターヘル=新書だからひっくり返ってるらしいです、はい。


トリ前のSINGING dj 寿子(七尾旅人)。
いやぁ驚かされた。
最初で最後のDJとか言ってたけどこのスタイルでまたやって欲しいぐらい。
ホントに初DJじゃないにしてもいきなりここまで自分のものにしてしまうのは恐ろしい。
十八番のサンプラー、ボーカルエフェクトの切れ味がMCでも冴えわたる晴れわたる。
セットリスト気になる。
古い政治家の演説、凄い感銘受けた。誰だっけ名前忘れた。
ブラック志向な選曲も非常にツボだ。(一方吉田アミはやはり(ろくに知らないけど)アングラな感じで攻めていたので守備範囲外でありました)
このコーナーだけは冷静な自分も大々的に体揺らさざるを得なかったぜ。


首謀者岸野雄一によるワッツタワーズ
これは凄い!衝撃的だった。
ピチカトトリビュートに参加していたことと、好きな宮崎貴士さん関係(どころではなくそのドンなのだが)ということしか知らんかった。
で、年末ジャニスで岸野さんのデモトラックスを借りたがそれはどうしてもチープだったこともありピンとこなかったのだ。
が、今回のステージは本当に素晴らしかった。一大エンターテインメントだった。

ある時はヒゲの未亡人、またある時はスタディスト、銀河の旅芸人こと岸野雄一(Vo)がお届けするお茶の間・スペース・ロックの決定版、それがワッツタワーズです。まるでミュージカル映画のように即興的に紡ぎ出される言葉が、いつしか有機的な楽曲に変貌し、未知の世界に誘ってくれる不思議なステージは必見です。
バックをつとめるメンバーは、ソロ・アルバムがジム・オルークからも激賞された宮崎貴士(G)、数々のCM音楽やサントラを手がける岡村みどり(Key)、栗コーダー・カルテットのメンバーでもある近藤研二(G)と栗原正己 (B)、マルチな活動で知られるイトケン(Dr)といったツワモノ揃い。またJON(犬)、ヘルモソ(ウサギ)といったサブ・メンバーの動物たちがステージに彩りを添えてくれます。

これ。的確。
記憶力が弱いのでほんと惜しい。文章化できん。
デモトラックスを聴いて、うーんグッとこないな、ライブはどうだろうか、と思っていたところ(僕がポップスに最も求めるのはスリルである)、フタを開ければ最高のバンドサウンドであった。
宮崎さんは言うまでもなく、イトケンさんのジェントルなドラムも非常に好み。
栗コーダー組の二人。栗原さん、DCPRG栗コーダーとこれってギャップがすげぇよなぁ。
イケメンの近藤さん。ハイポジはよく知らない。
栗コーダーも聴いていない。澤部さんに聞こう。
彼らの仕事を漁る必要がありそうだ。
とにかく、岸野さんは天才奇才、といっても、本当に勉強家なんだろうなと。
この絶妙に薬と毒が同居した感じ。(流石にキチガイ女発言はギクッときたけどね)
(どういう流れだったか失念したが)オールナイトイベントに変更だ、この後エアサプライ、ケヴィンエアーズとロイエアーズのデュオときて、空気公団が出ます!のくだりには笑った。(エアバンド結成、っていう前フリだったっけ)
その後また空気公団来るから!と念を押していた。空気公団好きなんだろうか。
うーんとにかく驚いた。ワッツタワーズとしてのCDは出してないようで惜しい、と思うと同時にいや、これはライブじゃあないとな、とも思った。
しかしどこまで台本なんだろう・・・ともかく相当練習しないとできないよあれは。
モンティ・パイソン的にスケッチを用意してて、毎回組み立ててるのかな、とか思いますね。
語りをアドリブ的にBGMに乗せる手法も、やはり「有機的」に毎回違ったものになるんだろうから面白い。
しかし今回の映像欲しいなぁ。
古いライブのDVDは少し売っているようだ。
あと物販になぜか洋書っぽい装丁のスパークスの本があってはて、と思ったが、岸野さん責任編集のものだったようだ。
追い出しDJ担当のデンマーク出身のトーマスさん。何者なんだ、と思いつつ耳を傾け最後のほうまで会場に残ってた。


さて、自転車での帰り道、ひとり大戸屋ランチ(もはや文化系ピープルのソウルフード)を貪って帰宅。