Lamp@原宿ASTRO HALL

現場では本当に取り乱してしまった。
ライブ前、染谷さんブログの更新を読んで、おいどうなってるんだ、と。
染谷さんの文章は明らかに怒りを押し殺している。
友人二人と会場に入り、急遽一番手に演ることになったという件のアーティストを待つ。
フタを開けてみればソロギターインストの方で、彼の音楽自体には文句は付けない。
が、開演前からステージ左よりチッチッチッチッと断続的なノイズが、彼の演奏中もずっと鳴り続けていて、PAは何をやってるんだ、と。
そして、彼も気づいてるのか気づいてないのか知らないがそのまま演奏を続けていて、あんた自分の音楽の性質上ますます何故気にならないんだよと、酷く不愉快になって、もはやまともに聴ける状態じゃなくなっていた彼の音楽は僕の苛立ちに拍車をかけることとなった。(最後の曲あたりで最前列の男性がPAに忠告しに行ってくれたようで、ノイズは止んでくれた。)
彼が去り、SEが流れるもなぜか延々リピートされるボッサナンバー。
おいおい今度はどうした、と。ステージには既にLampのセットは出来上がってるんだから、この曲はLampの入場SEだったのかな、なら何かトラブってリピートして間を繋いでるのではないか、とか推測していた。
8度目ぐらいのリピートで、染谷さん登場。
鍵盤の鈴木さんが別のライブから今急いで向かってるとのこと。
そりゃそうだ、本来はトリで、9時〜9時半ぐらいからの出演予定で、スケジュールを組んでいたんだろうに。
結局、永井さん、榊原さんが加わって一曲、そして揃ってる3人のメンバーを加えてもう一曲やりつつ鈴木さんの到着を待つことになった。
染谷さんは急遽予定を変更されたことに全く言及しなかった。
ぎこちなく場をやり過ごすメンバーに多くの笑いが漏れていたが、その時僕は本当に悔しかったのである。これじゃあ悪者扱いじゃないか。
それが経緯を知らないベベチオオンリーのファンの笑いだとしたら、と想像したらぞっとした。
やっとフルメンバーが揃い、どの曲を演るか吟味しつつ、30分ほど演奏を披露してくれた。
もちろん素晴らしいものだった。でもやはりトラブル故か、前回のライブよりキレがない印象は否めなかったし、企画を聞いた当初は1st~4thまでの時系列順にセットリストを組んでいたと聞いて、ますます悔しくなった。
友人と会場を出ると染谷さんがいらっしゃって、今日こそは話しかけようともともと思っていたのだが、今日の件について真意を聞こうと話しかけた。
僕も相当動揺していてえらく恥ずかしい会話をしてしまったのだが、やはり染谷さんはストレートに不平をぶちまけはしなかった。


で、今はだいぶ落ち着いたが、誰か説明してくれ、という心境だ。
べベチオの片割れは永井さんの旧友らしかったり、染谷さんが過去のブログで評価してたり、今回の仕打ちが彼らの意向によるものなのかは定かではなかったりするので、叩くには忍びないが、正直残り3回も彼らとツアーを回ることがあるのだろうか、と思ってしまった。
たまたま中3だかに彼らの音源を一枚聴いていて、それ以来特に意識していなかったが、こんなことで意味なく嫌な気持ちにさせられたくはない。
染谷さんはちょっと前のブログでもライブに対するスタンスと周囲への違和感について吐露していたし、僕は心から尊敬しているのだが、本当に彼の姿勢のストイックなことったらない。
誰かは知らないが、そこの所を押さえずに半ば裏切り的な予定変更をした輩を僕は許せんのである。