オンラインセッション考

http://palmer.s45.xrea.com/archives/83
NINJAMを使おう(世界の人とリアルタイム・セッション)
Ninjam - VIPでギター まとめ - アットウィキ
オンラインセッションという発想に何故誰も着地しないのだろうとは随分前から思っていたが、微妙なムーブメントはあったみたいだ。
一年程前、思い立って友人とスカイプでギターやらつないで試してみた時には音質やらラグやらで散々だったので、それ以来興味を失っていたが(でもスカイプって上手くいくとラグほとんどないぐらいだった気がするんでこのときは相性が悪かったのかもしれない)、昨夜このNINJAMとやらを見つけて試してみた。
非営利フリーソフト故、インターフェイスも味気ないものだが、とりあえず入室してみるとギター、ベース、ドラムがいらっしゃって、セッションが成立していておお、となった。(一番上のリンクに唯一のサンプル録音があるが、それと同等のクオリティでした)
なんだか予想でもロック、メタルな傾向の人が集まりやすそうな感じはしたが、やはり昨夜行ったときも歪んだ早弾きギターが終始支配していた。(っても公式サイトのサーバー状況を見れば解るようにかなり過疎状態、そのセッションも数十分で立ち消えてしまった)
まぁ自分も参加してみないことはない、と思い、手っ取り早いMacBookのマイクジャックに鍵盤をぶち込んでみたが、1秒近いラグ発現。(MacBook無線LAN接続なのでそのためかもしれない)それでもやってみるかということで人がいるサーバーに行ってみたら、(恐らく)ゲインがでかすぎるとかなんとかペチャクチャ書き込まれてうんざりしたのですぐ逃げ帰った。

詳しい仕組みは知りませんが、部屋ごとにBPM(テンポ)が決まっており(チャットコマンドで変更可能)、各クライアントがそれに同期したクリック音を鳴らしてくれるので、演奏する人はそれに合わせれば、全員がちゃんと同期するという仕組みになってます。
なので、他人の音に合わせると逆に若干遅れてしまうことになり、この辺は若干慣れが必要そうな感じはしました。

※リアルタイムとは言い難いので知ってる曲を合わせたり
相手の弾いたのに即座に合いの手入れたりは無理だった
確かメトロノーム何回分か周回遅れにして同期を取る様なシステムだったので
とりあえずメトロノームのテンポに合わせて弾くといいと思う

とあるように、確かに同期の目安として常時メトロノームは鳴り続けているんだが、流石に周回遅れで重ねていくループ録音的なシステムではなかったと思うぞ。それでは上記サンプル録音ぐらいのグルーヴは実現しないだろうし、楽しくもなんともないだろう。
ということでやはり一応リアルタイムセッションが実現しているのは確かで、回線さえ強ければ結構うまくいくのではないか?ということ。(後ほどケーブル接続のメインPCでも試そうと思う)


これらの記事が書かれたのが2年前ほどのようだが、(調べてもこれ以外にほとんど同様の動きがなかったあたり、やはりほとんど注目されず、他に開発する人もいなかったんだろう)、まして今なら、もっとハイクオリティな環境が構築できそうな気がするんだが。
結構ビジネスチャンスじゃないですか?
・いわゆるブラウザ上で走るチャット、オンラインゲーム的なインターフェイスもしくはクライアントソフト配布の形をとるなり、ちゃんと体裁を整える(サーバー>ロビー>各スタジオ的なマッチングシステム構築)
・会員制(有料ということではなくて)にし、プロフィールその他の交流機能搭載、回線の程度は公表にする(これは悲しいけどラグありな人に付き合わされてはどうしようもない種のサービスなので。)
てな感じでなかなか様になりそうな感じがしますよ。
現在の技術で突き詰めて、果たしてどの程度のクオリティ(主にラグの問題に尽きる)が確保できるかは全然解らないが、もしできるなら今やネットでここまでできますよ!というある程度のサンプルを一度周知できれば、流行らないことはないと思うんだが。
そんなに需要ないかしら。別に皆さんセッションは生じゃなきゃだぜ!という訳ではなくって、今まで想像もしてこなかっただけでしょう。


と、誰が読むとも期待できないニッチな記事を一時間かけてしたためる。哀れ。


追記
初ブクマを頂きありがたやありがたや。
で、先ほどデスクトップのケーブル接続PCで再挑戦してみたところ上手くいった!
ギターの外人さん、俺ベース。
Am一発ファンクを延々。
向こうがメトロノームに合わせてドラムループを重ねてくれた(別トラックだったっけ?)ようでドラム不在でもいけると把握。
マイクジャック直でもあまり歪まずにいけた。(インターフェイス持ってるがめんどいのだ)
で、問題のラグもほぼ感じず!
ただ未だに同期のシステムがよく解らない。誰か説明してくれ。
各ユーザーのもとでメトロノーム(限りなく同時に鳴るようしてある?)の絶対時間座標とともにサーバーに送られた音声データを、サーバー側でピッタシ重ねて、これまた限りなく高速で返してるっていう解釈でいいのかしら?(それらの合わせ技的にほぼラグ無しが実現している?)
しかしいやはや、英語チャットは恥ずかしい。
thanks、see you againとかだけ言ってまた逃げてきた。
もうしばらく試してみます。