劇場版 機動戦士ガンダム00 -A Wakening of the Trailblazer-

昼観ました。
帰ってからやっと心して、
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↑鑑賞後読もうと思ってたこれ、コメ欄も全部読んで反芻してるんだけど…


いや、これはやっぱり良かった、と脳内幸福物質が言ってます!


もち、あらすじとこれはガンダムではない!との賛否両論の反響は織り込み済みで臨みましたが…
観始めておっ、劇中劇ネタ!ホラーSF展開!ちゃんと押さえてる笑い所や緊張ほぐしてくれるキャラ芝居!などグッと来るポイントありつつ、情報量多すぎな戦闘(私的にこれは決して単純に高評価に繋がるものではないですが)でトランス状態にさせられながらのラストへのなだれ込み。とにかく思ったのはガンダムが古典SFに先祖帰りしやがった…!だったけど、コメント見ると、やっぱりSF的教養がある人はそのあたりちゃんと受け止められてるみたいで夢が広がりました。全体的にも肯定が多いようだし、駄目な人は完全にガンダム的なものだけ求めてた人であろうゆえそれは仕方ないな、という感じです。


やっぱり自分は何に触れるにしても、とんでもなくヤバイものを見てしまった…っていうアウラを感じられるかどうか大切にしてる節があるんだけど笑(もちろんそこに名状できない価値尺度はありますよ)、2010年の今、こういう風に劇場版でいきなり爆発する、っていう展開を見せて冒険してくれたのがすげーアツいと思います。(もちろん何のジャンルにせよ、社会的な煮えたぎるエントロピーがクリエイティビティに転化して爆発してたような時代―今日はますます社会的な"遊び"というか"のりしろ"みたいなものが失われて、アニメで言えばイデオンエヴァのような同時代の異常なテンションが自然と表出することが難しい時代ってのは常に思っている―の作品と比べれば、表現の強度としては敵うべくもないんだけども。


しかしTVシリーズ曲でも微妙にひねりのある言語感覚や曲で不思議と楽しんで聞けていたUVERworldの劇場版ED、クオリアですけど、帰ってから繰り返し聴いてるうちに神曲と思えてきてこれは悔しい。


予告CMで断片的に聴いてる間にもうすうす魅力には感づいてたんだけど笑

というのも、繰り返し流れてたカノン進行のサビ後半のメロディラインが、

かつてゴダイゴ銀河鉄道999のAメロのカノン進行において紡ぎ出した黄金のメロディラインにも似たものを感じるからでありまして!
もちろんコード的には
クオリアのは
I V/VII VIm7 I/V(後半変形してますけどね)
999のは
I III7/VII VIm7 Vm7
というふうに999の方が洒落た進行になってたりするのですが。
まぁそれはともかく、思うにこの曲、プロデュース的な要請もあったんだろうけど、ファーストガンダムやその時代の感覚にも近い、クサいほどにガーン!と叙情的に歌い上げるような系譜に連なってると思うんですけど、UVERworldにとってもかつてコレほどのものはなかったのではないか(と勝手に推測してますが。)っていうこの曲調、いかにも劇場版ガンダム(それも劇的に斜め上着地した)にふさわしくて良かったんじゃないかと思うんです。はい。
いやでもこの曲はちゃんと洗練されてて嫌味がないです、私が言うんだから間違いない?